日ごとの聖書(2月3日)

本日の通読箇所「詩編18:17~20」

敵は力があり わたしを憎む者は勝ち誇っているが なお、主はわたしを救い出される。

(詩編18編18節)

わたしたちの前に顕現された神さまは、わたしたちをとらえ、大水の中から引き上げてくださいます。「引き上げる」という意味を持った名前を持つ、旧約聖書の人物がいます。それは出エジプトの指導者であったモーセです。

モーセが生まれた頃、エジプトには「生まれてくるヘブライ人の男の子はすべて殺せ」という命令が出されていました。しかしモーセの母親は、赤ちゃんをパピルスの籠に入れて茂みに隠します。そしてそれを見つけたファラオの王女は、赤ちゃんを自分の子とします。

王女は水の中から引き上げたので、赤ちゃんをモーセと名付けました。「水の中から引き上げる」ことは、命を与えることです。わたしたちの洗礼も、水の中に一度死に、引き上げられて新たな命を与えられるという意味を持ちます。神さまは救われるのです。