日ごとの聖書(5月29日)

本日の通読箇所「創世記37:12~24」

ルベンはこれを聞いて、ヨセフを彼らの手から助け出そうとして、言った。「命まで取るのはよそう。」

(創世記37章21節)

ヨセフの兄たちは、父の羊の群れを飼うためにシェケムへ出かけていました。当時17歳だったヨセフは、彼らとは一緒ではありませんでした。多分ヨセフの弟ベニヤミンも、留守番をしていたことでしょう。

父はヨセフに対して、兄たちの様子を見てくるように告げます。この辺りも父の鈍感なところです。ただでさえヨセフは妬まれているのに、仕事もしないで様子だけ見に来られたら、兄たちの怒りは倍増するかもと、どうして考えなかったのでしょう。

案の定、兄たちはヨセフを殺そうとしました。しかし長男ルベンは、「殺すのはよそう」と提案します。長子の意見は尊重されるべきものです。また兄たちも、心のどこかで直接手を下すことを、躊躇していたのかもしれません。