日ごとの聖書(10月 11日)

本日の通読箇所「ルカによる福音書23:44~49」

イエスは大声で叫ばれた。「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」こう言って息を引き取られた。

(ルカによる福音書23章46節)

ルカ福音書は、イエス様が息を引き取る前に神殿の垂れ幕が真ん中から裂けたことを報告します。聖所と至聖所を分ける垂れ幕が裂けたことは、すべての人が救いへと導かれることを示しています。

聖所や至聖所という名前がつく場所がある教会も多くあります。しかしその名前のゆえに、「ここから先、未信徒は入ってはダメ」とか、「ここから上は奉仕者だけ」といった縛りを設けることは、イエス様の死の際に起こった出来事と相反するのかもしれません。

イエス様はここで、「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」という十字架上の七聖語の一つを叫びます。その生涯も、そして肉体が滅んだ後も、イエス様はすべてを神さまに委ねられるのです。