日ごとの聖書(10月 12日)

本日の通読箇所「ルカによる福音書23:50~56a」

さて、ヨセフという議員がいたが、善良な正しい人で、同僚の決議や行動には同意しなかった。ユダヤ人の町アリマタヤの出身で、神の国を待ち望んでいたのである。

(ルカによる福音書23章50~51節)

アリマタヤのヨセフは、マタイ・マルコ福音書にも登場します。ルカ福音書は彼を議員と紹介し、同僚の決議や行動には同意しなかった人として描きます。イエス様を逮捕し十字架につけることに、最後まで反対したのでしょう。

教会を含めいろいろな団体から、声明文が出されることがあります。その文章が「わたしたちは」で始まるとき、わたしは違和感を覚えることがあります。「果たして全員がそう思っているのか」、そう考えてしまうからです。

アリマタヤのヨセフは、議員の中でただ一人行動を起こしました。それは、彼が神の国を待ち望んでいたからです。イエス様の復活のためには、彼の行動が必要でした。彼もまた、神さまに促されてこれらのことをおこなったのでしょう。