本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙16:1~6」
キリスト・イエスに結ばれてわたしの協力者となっている、プリスカとアキラによろしく。
(ローマの信徒への手紙16章3節)
ローマの信徒に書かれた実際の手紙は15章で終わっており、この16章は後代の付加であるとか、他の手紙につけられていたものが入れられたとか、様々な議論がなされてきました。しかし1~3節については、パウロが実際に書いたものであると考えられています。
パウロはよく、男尊女卑だとか女性蔑視をしていると言われることがあります。確かにそのように感じる箇所もありますが、ここではフェベという女性のために配慮を願うパウロの言葉があります。
フェベはケンクレアイというエーゲ海に面した港町にいました。そこを往来するキリスト者に対し、もてなしていたようです。ここに書かれている「奉仕者」という言葉の原語は、「執事」と同じものです。女性の働きも、パウロは良いものとして受け入れていたのです。