本日の通読箇所「詩編37:12~20」
しかし、主に逆らい敵対する者は必ず滅びる 献げ物の小羊が焼き尽くされて煙となるように。
(詩編37編20節)
ここから主に従う人と主に逆らう人との、具体的な対決が書かれていきます。主に逆らう人は、たくらみ、牙をむき、剣を抜き、弓を引き絞ります。このような敵対関係にある相手を想像することは、わたしたちには難しいかもしれません。
しかし詩編の多くは、現実の敵の脅威にさらされている中で読まれていたことも、忘れてはなりません。そして今も、世界の各地で争いが起こり、どうしようもない状況の中で神さまにしか頼ることのできない人たちが大勢いるのです。
そのような時に人々は、敵対者が神さまによって滅ぼされるのを願ってきました。しかしその思いが戦争へとつながっているという事実も否めません。献げ物の小羊が煙となるように敵対者がなることを、心から願ってよいのでしょうか。