本日の通読箇所「詩編86:1~10」
苦難の襲うときわたしが呼び求めれば あなたは必ず答えてくださるでしょう。
(詩編86編7節)
「保護と導きを求める祈り」:救いを求める祈りです。この詩には、大きな特徴があります。それはオリジナルな部分が少なく、大部分が他の詩編やテキストで構成されているということです。
作者はこの詩を作成するにあたり、個人的なことは書かずに他の詩を流用することにしました。それは「盗作」と思うかもしれませんが、違います。作者の意図は、「誰もが祈ることのできる詩を作る」ことにあったのです。
聖公会で用いている礼拝の式文や諸祈祷をみてみると、ほとんどが詩編を含む聖書からの引用です。様々なテキストを用いながら、どのように祈るべきかを示しているのです。わたしたちはそれをベースにしながら、個人的な祈りを加えていくのです。




