日ごとの聖書(5月 7日)

本日の通読箇所「マルコによる福音書5:1~20」

そこで、人々はイエスにその地方から出て行ってもらいたいと言いだした。

(マルコによる福音書5章17節)

イエス様が向かった「湖の向こう岸にあるゲラサ人の地方」とは簡単にいうと、異邦人(ユダヤ人以外の人)が住んでいる土地です。イエス様は「汚れた地」とされていた土地に行かれ、「汚れた霊」に取りつかれた人と向き合います。

彼は「レギオン」という霊に取りつかれていました。レギオンとはローマ帝国の軍隊用語で、およそ5000人の軍団をあらわします。その霊は、当時の社会で「汚れている」とされていた豚の中に入り込み、湖の中で溺れ死んだということです。

豚にとってはかわいそうですが、イエス様のおこないによって汚れが次々と消えていったとも考えることができます。しかし人々は、イエス様がそのまま留まることを良しとはしませんでした。汚れた霊同様、「わたしたちに関わらないでくれ」と拒絶したのです。