日ごとの聖書(5月 12日)

本日の通読箇所「マルコによる福音書6:30~44」

イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。

(マルコによる福音書6章34節)

イエス様が5000人に食べ物を与えられた物語は、4つの福音書すべてに収められています。たった5つのパンと2匹の魚が5000人の人たちを満腹させる物語は、現代の社会(福祉)活動と似ているように感じるかもしれません。

しかしここで忘れてはならないのは、群衆を見て深く憐れまれたイエス様が最初になさったことは「教える」ということだったという事実です。肉体の飢えを解消することも大事ですが、魂の渇きをいやすことも必要なのです。

「人はパンだけで生きるものではない」という聖書の言葉が響きます。福音宣教と社会活動、それは決して相反するものではなく、どちらも必要なことです。教会の働きも同じなのです。