本日の通読箇所「マルコによる福音書10:17~31」
イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」
(マルコによる福音書10章21節)
当時のユダヤの人々は、十戒を一生懸命に守っていました。それは十戒が双務契約(戒めを守る交換条件として、神さまはユダヤ人を守る)だったからです。またこの掟を守ることによって、神さまの前に立てると考えていました。
しかしイエス様は彼に言われます。「行き」「売り」「与え」「来て」「従え」と。自分のおこないに頼るのではなく、今ある財産から手を離しなさい。そして神さまにすべてを委ねなさいということです。
金持ちは、神さまに祝福された者だと考えられていました。その金持ちですら、神の国に入るのは難しいのです。(らくだは針の穴を通ることなどできませんので、実質不可能です)。「でもね」、イエス様は続けます。「人間には無理でも神さまにはできるよ」。