本日の通読箇所「出エジプト記22:6~8」
もし、盗人が見つからない場合は、その家の主人が神の御もとに進み出て、自分は決して隣人の持ち物に手をかけなかったことを誓わねばならない。
(出エジプト記22章7節)
イスラエルの成人男性は年に三回、大きなお祭りのためにエルサレム神殿に行かなければなりませんでした。そのため大事な物を隣人に預けるということは、それほど珍しいことではなかったのでしょう。
それは同時に、「火事場泥棒」ともいえる盗人たちが活動する場があるということです。しかしこの法律では、預かった人には賠償の責任はないことを明確にします。助け合いの精神を守るためなのかもしれません。
そして紛失物についての言い争いについては、神さまの判断を仰ぐように言われます。18章13節以降にモーセが一日中民を裁いている姿が書かれていましたが、こういうことをモーセは聞かされ続けていたのでしょう。