日ごとの聖書(7月14日)

本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙9:1~9」

彼らはイスラエルの民です。神の子としての身分、栄光、契約、律法、礼拝、約束は彼らのものです。

(ローマの信徒への手紙9章4節)

「選民思想」という言葉があります。旧約聖書によれば、イスラエルの民(ユダヤ人)は神さまから選ばれ、約束の地を与えられたと読むことができます。また彼らは、救いの約束を得ていると考えていました。

しかしパウロは、肉による子ども、つまり血統によって神の子となるのではなく、神さまの約束によって、一方的に選ばれるのだと書きます。自分たちが神の子であるという主張は、すべて自分勝手なものなのかもしれません。

そう考えると、イスラエルとガザで起こっている争いのように、宗教が絡んでいる戦争にはまったく正当性がないといえます。神さまはすべての人を愛し、わたしたちに敵を愛しなさいと命じられるお方なのですから。