日ごとの聖書(5月26日)

本日の通読箇所「使徒言行録27:13~20」

幾日もの間、太陽も星も見えず、暴風が激しく吹きすさぶので、ついに助かる望みは全く消えうせようとしていた。

(使徒言行録27章20節)

穏やかな風に誘われ、船は出港しました。しかし間もなく、暴風が吹き荒れます。わたしたちの人生においても、同じようなことが起こります。大丈夫だろうと安心していたら、ひどい目に遭ってしまうことが起こるのです。

エウラキロンは、日本でいう台風のことでしょう。今のように気象衛星によって、その進路を解析することなどできません。またパウロたちが乗っていたのは、2000年前の船です。暴風の中ではひとたまりもなかったでしょう。

彼らは積み荷を捨て始め、そして船具も投げ捨てます。しかし風は止まず、彼らは希望をも見失ってしまいました。パウロの言うことを聞いて、冬の出航を断念すべきだったのです。でも今は、そんなことを言っている場合ではありませんでした。