本日の通読箇所「使徒言行録27:9~12」
かなりの時がたって、既に断食日も過ぎていたので、航海はもう危険であった。それで、パウロは人々に忠告した。
(使徒言行録27章9節)
「良い港」についたときには、かなり当初の予定よりも遅れていたようです。「すでに断食日も過ぎていた」とありますが、断食日はユダヤ暦で9月後半から10月初旬にあたります。冬の初めです。
その時期から年が明ける3月ごろまでは、航海はおこなわれていなかったようです。寒さと風によって、危険だったのでしょう。パウロはこれまでの宣教旅行の中で、この時期の航海はやめた方がよいと経験していました。
ところが船長や船主は、船出した方がよいと主張します。その理由は、今いる港は冬を越すのに適していなかったからです。少し無理をしてでも、先にあるフェニクス港で過ごす方がよいと思ったのです。その決断は、吉と出るのでしょうか。