本日の通読箇所「使徒言行録15:1~5」
ある人々がユダヤから下って来て、「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と兄弟たちに教えていた。
(使徒言行録15章1節)
この章に書かれているのは「エルサレム会議」と呼ばれる使徒会議で、紀元49年ごろ、つまりイエス様の十字架から10年以上経って開かれたものでした。その会議をしなければならなかった原因が、今日の箇所に書かれています。
それは、「割礼」をめぐる問題でした。創世記17章9~14節には、神さまがアブラハムに永遠の契約のしるしとして、男子が生まれたら8日目に割礼をおこなうように命じたことが書かれています。
ユダヤ教(ファリサイ派)から信者になった人たちは、その契約はそのまま引き継がれるべきで、異邦人から信者になった人も割礼を受けるべきだと主張します。割礼という「行為」が信仰に必要なのかどうか、議論がおこなわれていくのです。