本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙13:1~7」
すべての人々に対して自分の義務を果たしなさい。貢を納めるべき人には貢を納め、税を納めるべき人には税を納め、恐るべき人は恐れ、敬うべき人は敬いなさい。
(ローマの信徒への手紙13章7節)
今日の箇所は、とても解釈が難しいです。「支配者」という言葉を聞くと、大統領、総理大臣、政治家などが思い出されます。それらの人がすべて「神によって立てられた」と書かれたら、首をひねってしまいます。
また教会においてもそうです。「上に立つ権力」といえば、主教や牧師、教会委員などが思い起こされます。しかしそれらの人が自分のことを「神によって立てられた」と悪い意味で自負してしまえば、教会は間違った方向に進んでしまうでしょう。
聖公会の祈祷書の中には、「国会、地方議員のため」、「行政のため」というお祈りが載せられています。権力を持つ人にただ刃向かうのではなく、よき方向に導かれるように祈っていくことが大切なのかもしれません。