日ごとの聖書(11月28日)

本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙二11:30~33」

誇る必要があるなら、わたしの弱さにかかわる事柄を誇りましょう。

(コリントの信徒への手紙二11章30節)

「弱さを誇る」というパウロの言葉は、次の12章にも続いていきます。それでは、「パウロの弱さ」とは具体的にどういうことでしょうか。手紙を読む限り、パウロはとても強く思えてしまいますが。

パウロは一つの出来事を取り上げます。それは、ダマスコで起こったことです。このダマスコという地は、パウロが回心した場所でもありました。パウロはこのダマスコの地に、キリスト者を捕らえて殺すのだと意気揚々と入ってきました。

しかし復活のイエス様に呼ばれ、目からウロコのようなものが落ちたパウロは、逃げるようにしてダマスコを出て行くことになります。「強さ」を前面に出しながら町に入ったパウロが、籠を使って隠れながら出て行く、「弱い」者として町を出たのです。