本日の通読箇所「ヨハネによる福音書11:1~16」
イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」
(ヨハネによる福音書11章4節)
ベタニアのマリアとマルタはルカ福音書10章にも登場します。イエス様はその兄弟ラザロを含む三人を愛しておられました。エルサレムに滞在しているときには、ベタニアの彼らの家を拠点としていたのかもしれません。
ヨハネ福音書はベタニアやエルサレムがある地域と、洗礼者ヨハネが洗礼を授けていた場所とをヨルダン川で分けます。地図を見ても、その位置関係はよくわかりません。ただ言えるのは、10章の終わりにイエス様は、ヨルダン川を渡ってきたばかりだということです。
ラザロが病気だということを聞いても二日間、イエス様がその場を動かなかったのは、すぐに行くと危険だったということもあるでしょう。しかしその時間を費やすことは、これからおこなわれることが、「神によって」なされることだと伝えるためだったのです。