本日の通読箇所「詩編55:1~9」
胸の中で心はもだえ わたしは死の恐怖に襲われています。
(詩編55編5節)
「友に裏切られた者の神への信頼」:救いを求める祈りです。この詩編の中で、作者は自分の心の内を神さまに訴えます。彼はうろたえ、不安の中にあり、心はもだえ、死の恐怖に襲われ、恐れとわななきが沸き起こり、戦慄が覆います。
想像するだけで、悲惨な状況です。わたしたちは自分の力だけではどうしようもない状況に、落とされることがあります。そのときには神さまに助けを求め、祈るしかないのでしょうか。
作者はここで、「鳩の翼がわたしにあれば」と願います。鳩はノアの箱舟の物語の中で、地表が乾いたしるしとしてオリーブの葉を持って帰ってきました。ノアたちに平和を告げたのです。わたしたちの心の平安のために、鳩の翼がほしい。そう願います。