日ごとの聖書(1月15日)

本日の通読箇所「創世記4:8~16」

カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベルを襲って殺した。

(創世記4章8節)

聖書の時代、農耕民族と遊牧民とは仲が悪かったようです。そのことと関係があるのか分かりませんが、羊を飼うアベルは土を耕すカインによって殺害されました。聖書が描く、人類最初の殺人です。

カインは自分のささげ物が神さまの目に留まらなかったことに怒り、アベルを殺します。アベルは何も悪いことをしていないのに、理不尽な怒りです。しかし人間の怒りは、同じような理不尽と思われるものが多いのも事実です。

神さまはカインを追放しますが、同時にカインにしるしをつけられます。カインを殺す者があれば7倍の復讐を受けるというしるしによって、人がカインに手を出さないようにとされるのです。大きな罪を犯した者をも守られる神さまの寛大さが見て取れます。