本日の通読箇所「使徒言行録15:12~21」
ただ、偶像に供えて汚れた肉と、みだらな行いと、絞め殺した動物の肉と、血とを避けるようにと、手紙を書くべきです。
(使徒言行録15章20節)
パウロとバルナバの話が終わると、ヤコブが口を開きました。このヤコブは漁師からイエス様の弟子になったゼベダイの子ではありません。彼は12章2節でヘロデ王から殺害されていました。
ここに出てくるヤコブは「主の兄弟ヤコブ」と呼ばれ、イエス様の弟、あるいはいとことされる人物です。彼はエルサレム教会の初代教会長を、紀元38年から62年まで務めたとされています。
彼はペトロとパウロの話を受け、異邦人を受け入れるという判断をします。ただしユダヤ人にも配慮するように、手紙を書くように付け加えます。「白か黒か」ではなく、これまで大事にしてきたことに対して配慮する、すばらしいバランス感覚だといえます。