日ごとの聖書(6月7日)

本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙1:8~15」

何とかしていつかは神の御心によってあなたがたのところへ行ける機会があるように、願っています。

(ローマの信徒への手紙1章10節)

コリントやエフェソには、パウロは直接行って福音を宣べ伝え、「教会共同体」をつくっていきました。ですからそこに宛てた手紙は、教会で奉仕をしている長老などに向けて書かれていたと思います。

しかしパウロは、いまだローマには行くことができず、そこがどのような状況なのかよく分かっていなかったでしょう。世界各地にはディアスポラと呼ばれる離散したユダヤ人が住んでいました。そしてイエス様を信じた人たちも、ローマにいたようです。

パウロがその人たちに手紙を書いた大きな理由は、「お互いに持っている信仰によって、共に励まし合いたい」ということでした。直接会って霊の賜物を分け与えたいという願いがなかなか叶えられない中、パウロは手紙によって力づけようとするのです。