本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一6:1~8」
あなたがたを恥じ入らせるために、わたしは言っています。あなたがたの中には、兄弟を仲裁できるような知恵のある者が、一人もいないのですか。
(コリントの信徒への手紙一6章5節)
コリントの教会内で信徒同士の財産問題などが生じたときに、彼らは教会の外の公的な裁判で処理をしていました。パウロはそうではなく、自分たちの仲間内で解決するようにしなさいと言います。
外部監査や第三者委員会という言葉が当たり前になったわたしたちからすると、パウロの言葉は時代錯誤のように聞こえます。教会内で起こった問題をもみ消すように指示しているとも感じられます。
しかし、パウロが言いたかったのはそこではありません。神さまに集められた共同体の中での裁きは、最終的に神さまに委ねられるということです。ただ現代の教会は、やはり外部の目に見てもらう必要はあると思いますが。