日ごとの聖書(10月1日)

本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一13:8~13」

それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。

(コリントの信徒への手紙一13章13節)

ここでパウロは、預言や異言や知識と、愛とを対比させます。聖書の愛という言葉は原語のギリシア語では「アガペー」という単語であり、わたしたちが日常的に使っている異性間の愛とはニュアンスが少し違います。

異性間の愛は、ギリシア語では「エロース」です。「アガペー」は簡単にいうと、見返りを求めず、一方的に注がれる愛のことです。昔、日本に聖書が入って来たとき、ある翻訳者はこの言葉を「御大切」と訳しました。

まず神さまがわたしたちにシャワーのように愛を注がれ、その愛をわたしたちは周りの人にもお裾分けする。その根底が、一番大切なのだとパウロは語ります。これは結婚式の説教でも、よく語られる言葉です。