日ごとの聖書(10月27日)

本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙二2:5~11」

あなたがたが何かのことで赦す相手は、わたしも赦します。わたしが何かのことで人を赦したとすれば、それは、キリストの前であなたがたのために赦したのです。

(コリントの信徒への手紙二2章10節)

「悲しみの原因となった人」とは、誰を指すのでしょうか。パウロを批判していた人でしょうか。それとも「みだらな行い(一コリ5:1)」をしていると指摘されていた人でしょうか。具体的には何も書かれていません。

パウロは前の訪問の際、そのような人を他の信徒の前で糾弾したのでしょう。その人は立場を失い、もしかすると共同体から排除されたかもしれません。そのことが教会の悲しみになっていたと思います。

しかしパウロは、その人を赦すようにと促します。さらに愛するようにとも付け加えます。罪を指摘し、その人を排除していくことはとてもたやすいことです。しかしその人を赦して受け入れること、とても大変なことなのです。