本日の通読箇所「創世記9:18~23」
セムとヤフェトは着物を取って自分たちの肩に掛け、後ろ向きに歩いて行き、父の裸を覆った。二人は顔を背けたままで、父の裸を見なかった。
(創世記9章23節)
箱舟から出たノアとその家族は、新たなスタートを切ります。農夫だったノアは、ぶどう畑を作りました。一から畑を再生していく作業は、600歳を超えたノアにはつらかったのではないでしょうか。
彼はぶどう酒を飲み、酔って天幕の中で裸になりました。今だったら笑い話で済まされるかもしれませんが、「裸になる」という行為自体がまず、非難されるべきことだったようです。
さらにもう一つ、非難されることがありました。それは他人の裸、特に親の裸を見るということでした。イスラエルの人々の間では、その行為は親を侮辱することであり、罪であるとされていました。そのためセムとヤフェトは後ろ向きに歩いたのです。