日ごとの聖書(12月23日)

本日の通読箇所「ガラテヤの信徒への手紙4:21~27」

これには、別の意味が隠されています。すなわち、この二人の女とは二つの契約を表しています。子を奴隷の身分に産む方は、シナイ山に由来する契約を表していて、これがハガルです。

(ガラテヤの信徒への手紙4章24節)

パウロはここから旧約の二人の女性を用い、たとえを語ります。今日登場するのはイシュマエルの母、ハガルです。彼女はアブラハムの妻サラの女奴隷でしたが、子を産めないサラに代わってアブラハムの子を産みます。それがイシュマエルです。

彼女はイシュマエルを身ごもったとき、サラの元から一旦逃げましたが、シナイで幻を見て戻ってきます。しかし後にイシュマエルと共にアブラハムの元から追い出され、シナイの荒れ野があったアラビアに住み着くことになります。

パウロはハガルが奴隷であったこと、そしてシナイで律法が与えられたことを結びつけてます。今のエルサレムはその子どもたちと共に奴隷になっていると語るのです。「律法の鎖から抜け出せない人たち」をそのようにたとえていくのです。