本日の通読箇所「詩編6:1~6」
主よ、立ち帰り わたしの魂を助け出してください。あなたの慈しみにふさわしく わたしを救ってください。
(詩編6編5節)
「憐れみを乞う病人の祈り」:カトリック教会ではこの詩を、七つの痛悔詩編の最初のものと分類します。「痛悔」とはカトリック用語で、「心の底から悔やむこと。非常に後悔すること」を意味します。
「主よ、癒してください」という言葉があるとおり、作者は病気からの癒しを望んでいます。ただ詩の中で主の怒りや憤りに触れているように、当時病気にかかることは、神さまからの罰だと考えられていました。
そのため「病気を治してください」という祈りは、「わたしの罪をお赦しください」という願いに通じていました。わたしたちが病気の癒しを祈るときとは、少し違う感覚なのかもしれません。