本日の通読箇所「詩編49:6~13」
人は永遠に生きようか。墓穴を見ずにすむであろうか。
(詩編49編10節)
昨日の箇所でも書いたように、この詩編は世の富の空しさについて語ります。しかし富んでいる人に対して非難しているのではなく、貧しい信仰者に対して慰めを与えるものです。富を頼みとしている人は、神さまに身代金を払うことができません。
そもそも地上の富は、死の前に無力です。どれだけ財産を持っていたとしても、人はそれを持って死ぬことはできないのです。「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。(ヨブ1:21)」と書かれている通りです。
本来であれば、わたしたちは神さまを拝んで生きていくべき者です。しかし富を拝み、心を富に奪われたときに、わたしたちの人生は本当に空しいものになってしまいます。富ではなく、神さまに仕えることができればと思います。