本日の通読箇所「マタイによる福音書15:21~31」
そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされた。
(マタイによる福音書15章28節)
今日の場面は聖書の背景を知らないと、とても冷たい物語に感じてしまいます。「カナンの女」と書かれている女性は異邦人、つまり非ユダヤ人でした。
聖書の中ではユダヤ人は選民とされ、イエス様もまずイスラエルを救うために来られました。異邦人は犬や豚と形容されますが、彼らに恵みを与えるのは後回しになるというのが二人の会話の意味だったのです。
しかしイエス様は、食い下がる女性の信仰を認められます。わたしたちも本来、神さまに恵みをいただくに値しない一人ひとりです。しかし食い下がり、恵みを求め続ける信仰を、イエス様は待っておられます。