日ごとの聖書(9月 29日)

本日の通読箇所「ルカによる福音書22:1~6」

しかし、十二人の中の一人で、イスカリオテと呼ばれるユダの中に、サタンが入った。

(ルカによる福音書22章3節)

ユダは本当にイエス様が殺されるのを望んでいたのでしょうか。聖書にはユダはイエス様を「引き渡そう」としていたとあります。過越祭の期間、エルサレムは人で一杯になります。その期間だけでもイエス様が逮捕され、留置場に入っておいて欲しいと願ったのでしょうか。

しかしこの「引き渡す」という言葉は、ギリシア語では「裏切る」と同じ単語です。お金をもらってイエス様を引き渡すこと、それはイエス様を裏切ることであり、イエス様を十字架の死に向かわせることなのです。

聖書は「ユダの中にサタンが入った」と書きます。荒れ野の誘惑も、神さまがイエス様を荒れ野に導き、サタンと対峙させました。この場面もユダという人間の思いではなく、神さまの大きな計画があり、サタンを用いたということなのでしょうか。