日ごとの聖書(11月 2日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書6:1~15」

「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう。」

(ヨハネによる福音書6章9節)

聖書の四つの福音書にはすべて、「5000人の供食」と呼ばれる物語が載せられています。しかしこのヨハネ福音書には、他の福音書に見られない大きな特徴があります。それは一人の少年の存在です。

聖書では少年となっていますが、おそらく奴隷だっただろうと思われます。彼が手にしていたのは大麦パンと魚でした。大麦パンはとても堅いため、家畜のエサとして使われていました。また奴隷の食料でもありました。

少年はその大切な「大麦パン」をイエス様に差し出しました。周りの人はその質と量に、眉をひそめたでしょう。しかしイエス様は、その「貧しい献げ物」を喜ばれ、大きく用いてくださったのです。イエス様の前に、「つまらない物ですが」という謙遜はいらないのです。