日ごとの聖書(2月 28日)

本日の通読箇所「マタイによる福音書16:5~12」

イエスは彼らに、「ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種によく注意しなさい」と言われた。

(マタイによる福音書16章6節)

ファリサイ派は聖書の中では悪役として描かれているように思います。しかし彼らはとてもまじめに律法と向きあっていました。民衆の間で質素な生活をし、人々からも尊敬を集めていました。

しかし彼らの考えの中に、イエス様の教えとまったく違う部分がありました。「ファリサイ」という言葉には、「分離する者」という意味があります。つまり彼らは、自分たちと他の人たちを区別することで、自分たちの立ち位置を確立していたのです。

人の批判をし、人の弱さを指摘することで自分の正しさを証明する。イエス様はそれを「パン種」と表現しました。それが人々の心に入り込むと、自分も正しい側に立とうとしてしまう。わたしたちも「正しさ」という仮面を被った「パン種」に気づいていきたいものです。