日ごとの聖書(10月 20日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書1:35~42」

彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注がれた者』という意味――に出会った」と言った。

(ヨハネによる福音書1章41節)

聖書に書かれている「召命物語」をよく覚えている人は、今日の箇所を読んで「おやっ?」と思ったかもしれません。というのも共観福音書には、シモン・ペトロとアンデレは漁師であり、漁をしているときにイエス様に声を掛けられたのだと書いてあるからです。

聖書は様々な伝承が集められて書かれたので、どちらが正しくどちらが間違いということが重要なのではありません。この出来事を通して、聖書が何を伝えようとしているのかが大切なのです。

今日の場面では、アンデレがイエス様のことを自分の兄弟シモンに伝え、さらにシモンをイエス様の元に連れていきました。これが最初の伝道です。わたしたちは誰かに導かれ、イエス様の元に来ました。そして違う誰かをイエス様の元に導くのです。